ワークマンのアウトドア部門の大成功に思う 個人ネット販売事業者が見習うこと
ワークマンがアウトドアウェアに進出して大成功!
こんにちは。K-DADです。
突然ですが、ワークマンというお店をご存知ですか?
もともとは建築系とかガテン系作業着の販売店としてローサイドに多く出店していたチェーン店です。
それがいまワークマンプラスというブランドを展開してアウトドア系のウェアを販売していてそれが大人気になっています。
こちらが直営オンラインショップですが、
楽天市場にも公式に出店しています。
楽天市場店の方がポイントがつくので価格面では有利ですね。
人気に火がついたのはワークマンのウェアを着たアウトドア女子がインスタで#ワークマン女子とハッシュタグをつけて投稿し始めたあたりからでしょうか。
そしてテレビでも何回も取り上げられて、ワークマンがアウトドアウェアをやっていることの認知が一気に広まりましたね。
『坂上&指原のつぶれない店』12/1(日) 作業服屋なのにナゼ女性殺到!?「ワークマン」徹底解剖SP【TBS】
今ではワークマンの店で買って利ざやを乗せて販売する転売ヤーまで現れています。
ワークマンプラス ショップで買ってきた
私、K-DADはキャンプとスキーを趣味にしておりまして、家の近くにできたワークマンプラスのショップに先月上旬に出かけてきました。
平日だったので他のテナントは閑散としている中、ワークマンプラスのショップだけで客で賑わっていて熱気がすごかったです。
そして棚の商品が次から次へとなくなっていて常に店員さんが品出ししている状態でした。
そんな中、必死で確保してきた今回の戦利品です。
前述のとおり、楽天市場店で買った方がポイントが貯まるんですけど、ネットショップでも品切れが多かったですし、群集心理に流されてその場で大量購入してしまいました。
これスノーブーツですがいくらだと思います?
これが・・・
1980円!!!
いまオンラインショップ見たらすでに今期分販売終了とのことでした。
買っといてよかったー!
ちなみに同じようなデザインのノースフェイスのスノーブーツは実勢価格約11000円です。(もちろんそのブランドの品質や素材のこだわりはあるので一概に比較はできないですけど)
次に、このアウター、スキー用のジャケットにしようと思って買いました。
これはなんと
2980円です!!
撥水性能は完全防水ではないですが、防水スプレーと併用すれば問題ないかなと。
こちらはスキー、冬キャンプ用に買ったパンツ
こちらも2900円!
ポケットが多いパンツはアウトドアではかなり重宝します。
こちらは冬キャンプ用のアウターとして買ったもの。
これも2900円です。
いま蛍光グリーンは在庫切れですね。
さっそくクリスマスに福島県の高原のキャンプ場に行ってきましたが、雪もちらつくマイナス4℃の中全く寒くなかったです。
スノーブーツもしっかり雪を踏みしめてくれました。
機能的には十分と感じました。
デザインも人気のアウトドアブランドと遜色ないですよね。
無いのは有名ブランドのロゴだけ。
今までアウトドアウェアはあのロゴに対してお金を払ってたのでは、と思うほどです。
なぜワークマンプラスがヒットしたのか
K-DADの考察です。
ワークマンプラスのヒット以前は、アウトドアと言えば防水・防寒・防風が必要な環境でアウトドア専門のブランドの高機能ウェアが必要ということでザ・ノースフェイスやパタゴニア、モンベルなどの人気の数ブランドが寡占状態になっていました。
そのためアウター1着で3万、4万は当たり前、消費者もそれで当たり前と思っていたわけですね。
だけど、アウトドアウェアも年に数回しか使わない層もいるわけですね。
年数回しか着ないそういう層の人たちがノースフェイスとかパタゴニアの高価な服を買うのはためらってしまうところで、ワークマンは機能性も確かでデザインもアウトドアにマッチしたそこそこかっこいいウェアを作ってヒットしました。
コアなアウトドアフリークたちにしてみてもウェアはある意味消耗品。そんなにハードな環境に行くわけでなければそこそこの品質でもいい人もいるわけです。
まさに我が家もそんな層かなと。
機能性はガテン系の作業服での実績で証明済み。
そこに衝撃的な価格!!
それでみなさん飛びつきましたね。
今までアウトドアウェアと言えばすぐに思いついていた前述のようなあのブランドたちがワークマンの影響で露骨に売り上げを落としているそうです。
そういうブランドを販売しているスポーツ量販店も心なしか元気がないような・・・。
ワークマンがすごかったのは
- 自社の強みを知っていた
- 自社の強みを活かせるすき間を見つけた
- そこに一気に仕掛けた
ワークマンはガテン系の作業服を作ってきた経験から、屋外のハードな環境で、体を動かす時に使う服に求められる機能とそれを実現するノウハウを持っていました。
そのノウハウと技術をアウトドアウェアに活かせるのではないか、そしてこのアウトドアウェアの分野に価格革命を起こせるすき間があると踏んだ。
決定したらひとつ、ワークマンプラスというブランドを立ち上げて力を注いだ。
私がこのことで思うことは購入者としての面と、物販の販売者としての面とふたつあります。
購入者として思うこと
まず購入者側から思うこと、
ブランドに踊らされず名より実を取る
ということです。
中国輸入をやっている方ならご存知と思いますが、
例えば誰もが知っているハイブランドを例にしましょう。
その精巧なニセモノがあったとして(スーパーコピーですね)、ニセモノは本物と全く同じ工場で作られています。(全くの粗悪品は除きますよ)
ブランドから製造の委託を受けた中国の工場は秘密で、ブランドから受託した数量よりわざと多くの数を製造します。その余った部分がニセモノ(精度の高いスーパーコピー)として市場に出回るわけです。
ですから本物もニセモノもモノ的には全く同じ品物です。
それが一等地のそのブランドの立派なあの店で買うから本物はあの高額な値段になっているのです。
同じ工場で作られた同じ品質のニセモノを買えば価格は何分の一かです。
原価はさらにその数分の一です。
(ニセモノを買えと言ってるのではないのでそこは誤解しないでくださいね)
つまりハイブランドの商品を買っている人はブランド品を買っている満足感とブランドのショップでチヤホヤされる優越感、に代金の大部分を払ってると言っていいです。
腐るほどお金がある人はそれでもいいでしょう。
でも私も含め一般庶民がブランドの戦略に踊らされて空気のようなことにお金を使っていてはお金がいくらあっても足りません。それを浪費といいます。
そして本当に質がよくて実価値のあるブランド商品ならいいですが、ハイブランドの商品と言っても中国やベトナムの町工場に毛が生えたくらいの工場で作れる商品もあるということ(かつてのDCブランドの服とかそうです)。それなら個人ブランドでも良質な素材で丁寧に作られた質実剛健な品物が欲しくないですか?
私は中国輸入を始めて、ものを作る側の裏を見てからいわゆるブランド物を買うのを辞めました。実価値以上の値段がついたブランド物を買うような浪費をするなら子供のために大事なお金を使いたいと思うようになりました。
アウトドアの有名ブランドのウェアはもちろん独自に開発した素晴らしい機能と品質があるのでしょうけど、それよりはるかに安い値段で必要十分な機能性を満たしたウェアを作れる、
アウトドアで名より実を取るという選択肢を増やしてくれたワークマンにはアウトドアフリークとして本当に感謝です。
物販の販売者として思うこと
今度は販売者側から思うこと。
ワークマンプラスの成功は個人通販事業者から見ると痛快な現象です。
ですが我々は同じ物販業者ですからワークマンの服買って喜んでるだけじゃなくて何とか自分のビジネスにも活かしたいです。
今や中国やタイで個人事業者でもオリジナルの商品を気軽に作れて自分のブランドを立ち上げられる時代です。
やり方次第では有名ブランドやビッグショップにも勝てるということです。
ワークマンがそうしたように、
我々タイ・中国輸入実践者の強みである
タイや中国で安価に注文、商品を製作できる環境を持っていること
を活かして、
消費者が既存のブランドやお店の商品に不満に思っていること、
- 価格が高いとか
- 品質が悪いとか
- 使い勝手が悪いとか
を改善した商品を販売してあげる。
例えばあるブランドが6000円で売りまくっている商品、だけど皆がそれを実価値より高いなと思いながら買っている。そんな商品があったとして、その商品に類似の機能があって、さらにレビューなどで投稿されている欠点が改善されていて、価格は4000円なんて商品を販売できたら絶対に売れます。
そういったことがタイ・中国輸入でしたら十分可能です。
このブランドかっこいいし機能も優れてるけど、その物の想定実価値よりかなり高いな、だけど売れてるよなーなんてブランドがあったらチャンスだと思ってます。
そういうブランドが寡占的に売りまくってるような商品があればタイ・中国で割安な商品を作って参入する価値があると思います。
最後に
今年、2020年最初の投稿になりました。
昨年7月にこのブログを立ち上げ60ほどの記事を投稿し、100人を超える方が読者になっていただけました。
このブログは私のライフワークというか、タイで買い付けしている人というブランディングのために始めたことですが、本当にわずかですがアフィリエイトの収入も上がり始めています。ありがたいことですね。(アドセンス、ASPのアフィリともにまだ月6-700円レベルですが。)
一発目がタイのネタではなかったですけど、今年もタイ仕入れ、タイ旅行やネット物販ビジネスの役に立つ記事を投稿していきますので今年もよろしくお願いいたします。
K-DAD