Grab バンコクのタクシーアプリを使ってわかった 便利なことも、かえって面倒なことも
タイのタクシー配車アプリ、Grab
こんにちは。K-DADです。
2019年に入ったあたりからバンコクの出張でタクシーに乗るときにタクシー配車アプリのGrab(グラブ)を使うようになりました。
Grabホームページより
これによってバンコク市内の移動がより自由でストレスレスになったのは間違いないです。バンコクに初めて行く方でもマイナーな市場や辺ぴなところにあるレストランなども思いのままに行けるようになりました。
まあでもまだまだう~んというところも結構あるので今回はGrabの使い方も合わせてご紹介します。
Grabとは・・・
Grabとは、主に東南アジアでシェアを獲得しているシンガポールを拠点としたタクシー配車アプリの会社です。
日本ではアメリカ企業のuberやその他アプリが普及しており、タイでも一時uberが使えましたがuberが東南アジアから撤退し、事業をGrabに売却したので現在タイではほぼGrab一択の状態となっています。
タイでもGrabによる配車はすっかり定着して、最近ではバンコクの街中でGrab Foodのボックスを乗せたバイクが食品をデリバリーしている姿もよく見ます。日本でいうウーバーイーツみたいなこともやっています。
Grabの使い方(アプリのインストールから設定)
ではGrabで配車予約して目的地まで行く方法です。
まず、スマホやタブレットにGrabのアプリをインストールしましょう。
アンドロイドにはこちら:
iPhone、iPadにはこちら:
アプリをインストールできたら使えるわけですが、日本でアプリを開いても
「サービス外の地域です」
というようなメッセージが表示され使えません。
ですので実質タイに着いてから使っていくことになります。
タイに着いてからアプリを開いてやってほしいことは支払い方法の設定です。
Grabでは目的地まで届けてくれた後の支払いを現金払いか、Grab Payに設定したクレジットカード払いのいずれかを選べます。
支払い方法を設定しないとCASH(現金)での支払いだけとなります。
海外アプリでクレジットカードを登録するのが不安という方もいらっしゃると思いますのでそういう方は現金払いだけでもいいと思います。
アプリ画面下のメニューからPaymentを選ぶと支払い方法としてクレジットカードを登録できる画面に移ります。
次の画面で
”Add Payment Method”ボタンを押すとクレジットカードの情報を入力する画面に移ります。
現在はすでに1枚VISAカードが登録されていますが、
ここで新しいクレジットカードを登録しようとするとき、クレジットカードの発行国を設定するのですが、発行された国を日本として登録しようとすると
"この国で発行されたクレジットカードは登録できません"
と出ることがあります。
私も何回かそれでクレジットカードの登録に失敗しましたので、タイで発行されたクレジットカードしか設定できないのかと思っていました。それでしばらくはCASH払いのみで使用していました。
でもタイで別のクレジットカード(もちろん日本発行)を登録したら問題なくできました。ので、日本発行のクレジットカードでも問題なく設定できます。
でもクレジットカードが登録できなくてもGrabは使えます。
前述の通り、現金払いで利用すればいいだけですから。
K-DADもクレジットカードが登録できるまでしばらくCASH払いで使っていました。
ですが、現金払いだとお得なプロモーションが利用できなかったりします。
もし設定できるならクレジットカードを登録しておいた方がいいです。
Grabの使い方(配車予約から降車)
支払い方法が設定できたらさっそくGrabでタクシーを呼んでみましょう。
日本でタクシーアプリに親しんでいる方なら操作はほとんど同じなので抵抗なくできると思います。
まずアプリのここの部分をタップします。
すると地図が出てきますので、現在地から乗りたいなら出発地はそのままでOK、
目的地を英語で検索するか、地図をスクロールさせて目的地を表示して設定します。
検索は住所でも施設名、店名でもほぼ網羅されています。
検索は最初の数文字でも候補が表示されるのでそこから行きたい場所を選択します。
この場合は
- 出発地:現在地
- 目的地:スワンナプーム空港(Suvarnabhumi Airport)
で検索しました。
スワンナプーム空港だったら"suvanr"くらいで検索候補に出てくると思いますし、
"airport"で検索するとすぐ出てきます。
出発地と目的地が設定できると想定ルートが表示され、選べる車種と乗車料金が表示されますので車種を選択して下の"Book JustGrab"ボタンを押します。
車種ですが通常は一番上のJustGrabを選択します。
JustGrabとは今、近隣にいてすぐに来てくれる車が配車されるというもので、料金も一番安いです。
人数が多かったり、大きな荷物がある時は料金は高くなりますがミニバンタイプの”GrabVan”などを選ぶことになります。
Bookボタンを押すとアプリが近くを流している車を探しはじめます。
手配が完了するとこの画面が表示され
で、輸送を引き受けてくれるドライバーと車の車種、ナンバーが表示されます。
で、なかなか車が来ない、もしくは自分がいる詳しい場所を知らせたいという時はチャット、もしくはアプリの無料通話でドライバーとやり取りできます。
こうして対象の車が来たら画面を見せるなどして乗車します。
ここで注意することは、このJustGrab、来るのはタクシーだけではないんです。
一般人が自家用車でドライバー登録していてタクシー業務をしている人もいます。
というか、K-DADが予約した時は半分以上一般車が来ました。
なので必ずしもタクシーが来るわけではないので覚えておいて下さい。
あともし乗車まで10分以上待たされると、次回の乗車が35バーツ割引になるクーポンが発行されます。(ただしGrabPay(クレジットカード払い)のときだけ使える)
たいてい10分は待たされるのでほぼ次回は35バーツ割引で乗車できます。
これうれしい制度です。日本の配車アプリでも導入してほしいです。
車に乗ったらあとは私達が操作することはないです。
ドライバーはアプリのルートを見ながらとか、道に詳しければ自分で抜け道を通って目的地に行きます。遠回りしようが料金はすでに確定しているのでドライバーにメリットはないですからね。
あと、もし高速を使ったら高速代は乗車客持ちになります。バンコクの首都高にあたる高速の料金は50バーツですので現金でドライバーに渡します。
目的地に着いたら
- CASH払いの場合は設定されていた料金の現金を
- GrabPay払いなら特に何もせず降車してOK
です。
降車後、ドライバーのフィードバック(評価)をする画面が表示されるので星付け、必要ならコメントを入れてこの配車予約が完全に終了します。
この評価制度があるのでドライバーはあまり悪さできないですね。
以上がタイでのGrabの基本的な使い方です。
Grabを賢く使うコツ
これからはK-DADが感じた、考えたこのGrabの賢い使い方です。
まずGrabを使ってタクシーに乗るメリットです。
- 行き先を説明する必要がない
- 料金をぼられるのではないかというストレスがない
- タイのタクシー料金をカード払いできる(GrabPayで払った時)
- 流しのタクシーが来ないような辺ぴな場所でも呼べる
- 評価制度があるのでドライバーの接客が割とよい
そしてGrabが逆に不便、デメリットと思ったことです。
- 予約完了してから車が来るまで場合によっては結構待たされる
- 突然配車予約をドタキャンされることがある
- 通常のメーター料金より料金は割高
というわけで圧倒的にメリットの方が多いのだけど、デメリットも若干あります。
Grabを本当に便利だと感じるのは
行き先やルートを英語なりタイ語で説明するのが難しい場所へ行く時
です。こういうケースは間違いなくGrabを使うのがオススメです。
例えば
- 大通りじゃない路地中のレストランをピンポイントで指定する時とか
- エリアの違うちょっと遠目の場所へ行く時
に使います。
例えば東京でも普段渋谷を流しているタクシードライバーが突然上野のレストランをピンポイントで言われてもなかなかピンと来ない人が多いです。
バンコクでも同じです。
そういう時は自分で地図を見せるなり、英語かタイ語で説明しないといけなかったですが、それでドライバーの馴染みのエリア以外の行き先を言った途端、断られてしまう時も多かったです。
それがGrabならドライバーもアプリを見ながら目的地へ行けるので積極的に輸送を引き受けるようになったと思われます。
配車予約が決定した段階で料金も確定してるので遠回りされた、とか料金ボラれてないかなというストレスもないですからね。
ただ、Grabで配車予約をしても結構待たされることが多いです。
10分以上は当たり前、でも10分以上待たされると次回35バーツ割引のクーポンがもらえるんですけどね。
一本道でわずか2kmくらいの目的地をGrabで予約すると、10分くらい待たされる間に目の前を何十台も空車のメータータクシーが通り過ぎることもあるわけです。
それなら流しのタクシーを拾って”Go straight!”と言えばいいだけですからね。
配車の車が来る頃には流しのタクシーならとっくに着いてるよという目に会います。
K-DADが一番ひどいケースだと、予約した車がアプリ上で全く動かないのでチャットしたら、
「いま給油してるから待ってて」
と返ってきたケースがありました。結局20分くらい待たされました。
歩いたって着いてるわ!!
ドライバーも仕事が欲しいのでとりあえず依頼を引き受けてしまうんでしょうね。
当然評価☆ひとつ付けさせてもらいました。
あとは、予約確定したのに突然「行けない」と配車をキャンセルされてしまうこともたまにありました。
帰りの空港に行く車を予約する時にそれをされてしまうと困りますよね。
飛行機の時間は決まってるわけですからね。
だからどんな状況でもGrabを使った方がいいわけではないと感じました。
料金が通常のメーター料金より割高なのは迎車料金相当が含まれるのでしょうがないですね。
Grabのドライバーに聞いたら1配車ごとにGrabに手数料25バーツを取られるそうです。
すると迎車自体の手間賃はドライバーには入らずGrabに入ってることになりますね。
Grab、いい商売しとるなーと思いました。
利用者としても10分待たされた時の次回35バーツ割引クーポンを使えば実質迎車料金なしで呼べるので割高と言っても実質そこまで高くならないですね。
- Grabはシステムを作ってあとは手数料がチャリンチャリンと入ってくる
- ドライバーはGrab経由の利用客が増える
- 利用客は便利で安全にタクシーに乗れる
三方良しのいいビジネスモデルですね。
でも最新のシステムに乗れない年配のドライバーさんは、やはり流しだけでやっていました。トゥクトゥクが次第に実質観光用の乗り物になってしまったようにだんだん時代の波に飲み込まれてしまうのでしょうかね。
タクシーの乗り方を使い分けよう
K-DADはタクシーの乗り方を以下のように使い分けています
- 通常、ルートを英語やタイ語で説明するのが難しい場所はGrab(一番多いケースです)
- BTSの駅までなどルートも間違いようがなく、行き先もわかりやすい場所の時は流しのメータータクシー(駅や大きいデパートなどで近めの行き先)
- 帰りの空港までの車を手配する時はホテルに手配を頼む
1と2の配分はどれだけタイの地理に習熟しているかによるでしょう。
バンコク初めて、という人は全部Grabでもいいと思いますし。
わずかな手数料で行き先と料金のストレスが無くなるなら安いものだからです。
もしくは最寄りの駅まではBTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)で行ってそこからタクシーでもいいでしょうし。
(渋滞の影響を最小限にできるメリットもありますね)
ただ、タイに慣れて少しは地理がわかってくるとGrabで待たされる間に流しのタクシーで問題なく、速く行ける場所もでてきます。
そういう自信がある場所は流しのメータータクシーを捕まえた方が早く目的地へ行けます。
帰りの空港へは、飛行機のチェックイン時間もあるし、買い付けなら通常大きい荷物もあるはずなので、流しやGrabでも時間通りに質のいいタクシーを捕まえられるか若干心配です。
そこでK-DADはホテルで手配を頼んでしまいます。
ホテルでいつも呼んでるドライバーなら空港までのルートも熟知してますので安心です。
よくあるパターンは
スワンナプーム空港まで高速代込みで500バーツ
です。普通に流しのメータータクシーでも高速代含めると400バーツくらいするので安心料と思ってホテルで予約してしまってます。
最後に
Grabも10分待たされた時の次回35バーツ割引クーポンを使えば実質迎車料金なしで呼べるので、メーター料金とそこまで変わらない料金で乗れます。
現状では、特にタイに不慣れな方にはもっとも安心してタクシーに乗れる方法です。
タクシーを上手く使ってバンコクを縦横無尽に移動して買い付けを成功させて下さい。
K-DAD