バンコクの長い長い入国審査を回避する方法 プレミアムレーンチケット以外に
前書き
こんにちは。K-DADです。
今日はホテルニッコーバンコクの記事でちょっと書いたら質問をいただいたのでバンコクの入国審査の列を回避する方法について掘り下げたいと思います。
バンコク入国審査について書いた記事はこちら:
昨今、バンコクの入国審査にかかる時間は、スワンナプーム空港、ドンムアン空港問わず長くなっています。
列の後ろについてから混雑時は1時間かかることもザラです。
あのつづら折りになっている列を見てうんざりしてしまう方も多いと思います。
その長い列をワープするディズニーランドのファストパスのような方法があります。
プレミアムレーンとは
それがプレミアムレーンです。
ある条件を満たした人はこの圧倒的に列が少ない(ほとんど並ばない)レーンであっという間に入国審査を終えることができます。
ではプレミアムレーンに並べる人の条件をお伝えします。
- プレミアムレーンチケットを持っている
- VIPファーストトラックサービスを申し込んでいる
- 体が不自由な方
- 子連れのファミリー(原則3歳以下)
- 妊婦さん
- 70歳以上の高齢者
- 僧侶さん
- 事業者用のAPECビジネス・トラベル・カードを保持する人
基本的には一般客よりお金を払うか、資格を満たす人が通れるわけです。
以前はファースト、ビジネスクラスに乗らなくてもヤフオク、メルカリで3000円程度で転売されているプレミアムレーンチケットを購入すればプレミアムレーンに入れました。
実際、以前はヤフオク、メルカリでプレミアムレーンチケットが大量に転売されていました。しかし、2019年7月よりプレミアムレーンチケットの運用が厳格化されました。
以前のデザインのチケットは使えなくなりました。
それ以外にも今後はビジネス・ファーストクラスの搭乗券の提示が必要になることも考えられますので、情勢がはっきりするまではあえてリスクを侵す必要はないと思います。
ヤフオクでも現在プレミアムレーンカードの出品は見られませんね。
上にある条件に該当するかビミョーな人はいちかばちかプレミアムレーンに行くチャレンジをしてもいいかもしれません。実際、通常レーンとプレミアムレーンの分かれ道に立ってる空港係員は目視で簡単なチェックをしているだけだし、そもそも全く見ていないときもあります。
K-DADは家族を連れて出張に行くときは必ずプレミアムレーンを通ってます。
子どもを抱っこして通ると何も言われません。
infant(幼児)ということなら、通常は小学生未満の子どもなので5歳のうちの子は資格を満たしています。だからといってパスポートをチェックするでもないので、その時の係官の裁量によるところも大きいかと思います。
小さい子なら小学生でも抱っこしてればわからないんじゃないかと(笑)
何歳くらいから係員に止められるのでしょうか・・・
来年チャレンジしたらシェアします。
余談ですが、タイでは子どもは本当に大事にされます。
子連れでBTS(高架鉄道)に乗ると必ず!必ずです!娘に席を譲ってくれます。ヘッドホンをしてるような今どきの若者はもちろん、こちらが席を譲りたくなるようなおばさんも当たり前のようにです。こちらが恐縮してしまいますが、郷に入れば郷に従えということでありがたく座らせてもらってます。
そうすると、こちらもお年寄りや子どもには席を譲ってあげようという優しい気持ちになれます。
日本では見られない光景です。そういったところもタイが好きになった理由の一つです。
話し戻ります。
子連れでもない、高齢でもない、エコノミークラスだ、だけど買い付けでタイに行く!という人には最後の手段があります。
箇条書きの一番最後の条件です。
- 事業者用のAPECビジネス・トラベル・カードを保持する人
とありますね。APECビジネス・トラベル・カード??
それを持ってたらプレミアムレーンに行けるのね、
APECビジネス・トラベル・カードとは・・・
APECビジネストラベルカードとはこういったものです。
要は貿易等の仕事で渡航するビジネスマンが、APEC加盟国間の移動を円滑にするためにビジネス関係者だけに発行される特別なカードということです。
渡航事前に各国の承認を得ることで、ビザなしで入国審査を受けることができ、
入国審査時、ABTC専用レーンを利用することができます。
タイの場合はプレミアムレーンということですね。
それを持ってたらプレミアムレーンに行けるのね、
そうです。(ただし買い付けなど貿易、投資ビジネス目的の入国に限られます) 貿易だからネットショップの買い付けはOKです。
ただし事前の準備が必要です。
また手続きには6ヶ月ほどかかる場合もあります。
この辺もお役所ですね。
少なくても渡航の半年以上前から準備しておいた方がいいです。
APEC・ビジネス・トラベル・カード申請手続方法
手続方法は外務省ホームページのAPEC・ビジネス・トラベル・カードのページに出ています。
外務省はやっぱりお役所仕事、ページがわかりづらいですね。
こちらにとてもわかりやすくまとめていただいてるページがありましたのでご紹介します。
上記の旅行会社でも申請を代行してくれますが自分でもできます。
そうすれば代行料はかからず純粋な申請費用だけで取得できます。
必要なものは
- APEC商用渡航カード交付申請書(外務省ホームページからダウンロード可)
- 申請者の顔写真(パスポートサイズ2枚・白黒でもカラーでも可)
- パスポート写し
- 在職証明書(その貿易企業との雇用関係を証する書類)
- 所属企業等の登記事項証明書
- 貿易又は海外投資を行った実績を有していることを証明する資料(貿易の輸出入金額が記載された決算書、損益計算書など貿易の実績を示す資料のコピー)
- 所属企業等の業務内容に関する資料(事業報告書、会社の業務概況報告、会社案内(パンフレット)など)
- 返信用の定形封筒及び郵便切手
- 交付手数料分の収入印紙13100円分
交付申請書はこちらでダウンロードしてください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000144761.pdf
申請料は13100円と、若干高いですが最大5年間のプレミアムレーン代と思えば考えようによっては安いもの。
登記事項証明書は法務局でとってくればいいですね。
あとは自社の会社案内と、輸出入の額が記載されている損益計算書、K-DADだったら自分の会社の代表の名刺があれば大丈夫でしょう。
これらを揃えて
外務省経済局アジア太平洋経済協力室
「APEC・ビジネス・トラベル・カード」ABTC班 宛に郵送すればOKです。
K-DADもすでに5月に申し込んでいます。
まだ申請中ですので次回11月の出張に間に合うかはビミョーです。
たぶん無理だろうな・・・
あとがき
まあ、でも一般レーンで30-40分待つくらいいいんじゃないかといつも思ってます。
並んでる間にWiFiやスマホの設定したり必要な人に連絡したりしてるとあっという間に待ち時間も終わります。それもタイに来た気分に切り替わる嫌いじゃない時間です。
郷に入っては郷に従うということでマイペンライ精神でいることも大切ですね。
(マイペンライとは、タイ語で気にしない、気楽にといった意味の言葉でタイ人がよく使います)
K-DAD